ひと夏の不思議な体験

土曜の夜、スマホにメールが入る。
業務上のトラブル発生。
翌日の日曜早朝出勤が決定となる

スーパーよさこい祭りに行く予定だったのに・・。 ま、仕事だからしゃーないか

ところが翌日、思いのほかすぐ解消し昼12時に帰宅


しかしそれからどうも表参道に行く気力もなく、ロードバイクを繰り出し
シャカシャカシャカ、サイクリング。ストレス解消



32度。 暦の上では秋ですがまだまだ酷暑。汗だらだら
汗が出ると同時にストレスもパッと飛んでいきます 最高


最近は神社仏閣や古木があるとついチャリを止めて見入ってしまいます。


泉谷寺。
不意に現れました。長い参道。両脇は山に囲まれています。
人の影は一切なくシンとしており日陰はヒンヤリ涼しい。雰囲気があります。



画像


っとそんなおりスマホにまた仕事メールが。。

お寺を背にしてちょっと参道の日陰で一休みさせていただきメール返信打ち込み


このこの!
必死にメール打ちをします。




・・・「お兄さん」




必死にメール打ちをします。




・・・「お兄さん」




? 後ろから声がしたので振り向く。


顔が付きそうな位の距離で少年が二人立っていた。


「ど わわわ !    ああ ビックリした! なに? え?君たちどこにいたの?」

さっきまで境内には人影はなかったのに。。

少年A 「この竹 割りたいんだけど」

     「え? 竹を?  え なに? それより君たちどっちから来たの?」

少年B 「んとね、竹を割りたいの」

     (しかとかよ 訊いちゃいけなかったのか?」


画像

      


     「この竹を? 竹ってさ、この節があると丈夫でさ、ちょっとやそっとじゃ割れないよ」


少年A 「お兄さん ノコギリ持ってる?」

     (お兄さんって できた子だねえ

     「いや、おじさん 自転車で来たから ほら ノコギリはないなあ
      ところで 竹割ってどうするの?」

少年B 「んとね 竹割って  ○○○して のせるの」

     (?? ○○○ って言葉聞いたことないんだけど・・) 

     「ごめんね おじさん 今は手伝えないよ」

     チャリに跨いでその場を去ろうとすると


少年A 「園長先生ならノコギリもってるかな」

     「園長先生? ああここの幼稚園のね。君たちここに通ってるの?」


少年A 「ちがうよ 僕たち小学生」


     「ああ ごめんね 小学生か 何年生?」

少年B 「3年生」

     (3年?  今どきの小学生は大きいのに この子たちは幼いなあ)


     「そうか でも幼稚園は日曜で灯り点いていないから園長先生はいないかもなあ。

      君たちのお家はどこ? お家に帰ってお母さんにノコギリ貸してもらいなよ」

少年A 「お家は遠いの」

     「遠いの? どのくらい? ここまでは歩いてきたの?」


少年A 「どーしても竹割りたいなあ」

     (しかとかよ 訊いちゃいけなかったのか?)


     「それじゃあ ここのお寺の人に訊いてみな? ね?」


少年B 「お寺の人 怖いもん」

     「え? お寺の人のこと知ってるの? ここは来たことあるの」

少年B 「ねえ 3人でチカラ合わせて手で割ってみようよ」

     (しかとかよ 訊いちゃいけなかったのか?)

     (まー あきらめさせる為に やるか)


     「よーし やってみよう  せーの せ!」


当然、ビクともしない竹。


     「やっぱりノコギリがないと無理だね お寺の人に頼んでごらん」


少年A 「お兄さん 踏んでもだめ? 踏んでみて ね 」


どーも 他の人には頼みたくない模様。
それになぜこんなに懐くのか??

でも二人とも くりくり眼でとても愛嬌がある。うーん負けました。


      「よーし いっちょ やってみっか
     
     うでまくり!


少年AB 「ほんと?


      不安そうな表情だったのが満面の笑みになる


      「じゃあまず 脇の土手から 石と硬そうな棒など 拾ってきて」


少年AB 「うん!」



       さっそく 石、棒で殴打殴打   ・・・ビクともしない

日陰とはいえ 夏の昼下がり 汗が滴りおちる

最初は汗ひとつかいていなかった少年たちも汗を垂らしながら様子を見ている


ピキ!


       「お! 少しだけどヒビが入ったよ


少年AB  「ほんとだ 


その後、殴打&3人で踏み踏み  ヒビが広がる。


ピキピキ!


       「おおお」

最後は  鉄看板にヒビを挟み込み グググっと押し込む。
きれいにヒビが大きくなる


       「よーし きたー  最後 二人で竹を押し込んでごらん」

少年AB  「うん」


パカッ 



少年AB  「わーーー


真っ二つに割れました



       「やったー はい ハイタッチ!」


・・・

       (しかとかよ  ってかハイタッチ知らないの?」


        「これでいいの?」


少年AB  「うん ありがと」




うーん、 夏の昼下がりの少年たちとの達成感。
夏休みの宿題が終わったような雰囲気で満足満足。

       「それじゃ おじさん行くね バイバイ」


少年A  「んとね もっと いっぱい竹ないとダメなの」


      「えええ  まだ必要なの? さては流しそうめんやるの?」


少年A  「ちがうよ ○○○だよ」


       やっぱり聞いたことがない言葉。。。

      「もうおじさん時間がないよ 残念だけど またにしようよ」


少年B  「あっちの竹は拾ってもいいの?」

      「それはわからないな ここはお寺の場所だから やっぱりお寺の人に
       訊いてごらん」

少年A  「うん わかった 拾ってくるから おじさん まだここで待ってる?」


      「いやいや ごめん おじさんはもう行くからね」


少年AB 「うん わかった・・・・ ありがと・・・ バイバイ 」


      参道を寺に向かって歩き出す少年二人

   
      「じゃあ 気を付けてね バイバイ」





      あっと、そうだ仕事メール途中だった


      このこの! メール打ち再開 



      ふっと 顔を上げて少年たちの後ろ姿を眺める。






   ・・・・・・・・・・・・・・・




        いない!




        え? 




        いないんですけど・・・・・・・




脇の道に入っていったの?  それならいいけど



        いない・・・・





ぞわわわ




背筋を寒いものが・・・・・





確認するのも怖かったので そのまま帰ってきてしまいました。




はてさて  彼らはどこから来て どこへ行ってしまったのでしょうか。
あの竹は何に使われるのでしょうか。





とある夏の日の不思議な出来事でした。


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック